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100歳表彰

 投稿者:厚生労働省  投稿日:2013年 1月12日(土)19時59分33秒
返信・引用
  森藤ひで 岡山県奈義町豊沢
2000年 当時首相 小泉純一郎氏から、100歳のお祝いで表彰される。
106歳で天寿を全うす。
 
 

精神障害者の方が書いたノンフィクション小説

 投稿者:管理人  投稿日:2013年 1月11日(金)15時23分5秒
返信・引用
  精神障害者の方が書いた、8割ノンフィクションの小説です。
ご感想など頂けたら嬉しく思います。

「壊れた心」
都会に憧れる若者が多い。ジャパニーズドリームが都会にあるというのか?。幸司には全く分からない。
 幸司は大学院を修了後、大手企業に就職した。東京本社に出てきて、一週間の研修を終え、今日から本格的な業務が始まる。幸司は電車を乗り継ぎ、会社へと向かっていた。
 今日は、なんだか足取りが重い。幸司の心を重苦しい気持ちが占拠していた。一歩歩くごとに不安の感情、一歩歩くごとに恐怖の感情が顔を出していた。何故、そういう感情に支配されるのか、幸司にすら分からない。
 会社を目の前にして、幸司は、同じ新入社員に声を掛けられた。
「おはよう!」
その言葉を聞いた瞬間、幸司の心が弾けた。全ての悪い感情が噴出したように、落ち着かなくなった。幸司は、会社に背を向け、狂ったように走り始めた。なにが起きているのかさえ、幸司には分からなかったが。
 幸司は、意味も分からず、逃げていた。何から逃げているのかは分からないが、とにかく遠くへ逃げていた。押し寄せてくる不安というか恐怖というか、幸司の心を壊す何かが心底から込み上げてくる。幸司は走った。過呼吸も起こっていたが、その苦しさを忘れるほどのスピードで、都会から逃げている。どうなっているのか?。
 幸司は東京駅から新幹線に乗り込んだ。どこに向かう新幹線かは分からない。とにかく遠くへ逃げたかった。
 新幹線は定刻通り走り始める。大都会の東京を出発しても、幸司は落ち着かなかった。幸司の心は壊れ、身体には震えがきていた。
 幸司は、一万円を放り投げ、車内販売で買えるだけのビールを買った。ビールをごくごくと一気飲みで次々飲み干していく。空になったビールの空き缶が、幸司の足元に転がっていく。その数は、どんどん増えていく。一本が二本に、五本が六本に。幸司は下戸だが
全く酔いはしなかった。ビールを飲むという行為で、幸司は落ち着きたかったのかも知れない。
 足元の空き缶が十本を超えた頃、幸司の心は少し冷静になってきた。全く酔ってはいない。だが、昔から、アルコールは世界最古の精神安定剤と言われる。幸司の心をアルコールが冷ましてくれたようだ。
 少し冷静になった幸司は、辺りを見回す余裕が生まれた。幸司は博多行きの新幹線に乗っていた。出張であろう、スーツを着た、たくさんのビジネスマンが乗っている。幸司の行動に驚いているのだが、我関せずと、見ない振りをしている。幸司には、その視線が非常に痛かった。
 幸司はネクタイを乱暴に外し、スーツを脱ぎ捨て、Tシャツになった。ビジネスマンと一緒にされたくなかった。都会で働くビジネスマンと同類と見られたくなかったのだ。
 新幹線は走り続ける。富士山など素晴らしい景色を横にしながら。しかし、幸司には、そんな景色を見る余裕もない。アルコールで冷静さを、少し取り戻したのだが、心底から湧き上がってくる、得体の知れない怪物を退治するには至っていなかった。怪物がなにかさえ、疑問に思わないほど、幸司は、とにかく遠くへ遠くへ行きたかった。
 幸司の心は壊れている。ガラスが木端微塵になるように。しかし、どうしてだろう?。これだけ心が壊れ悲鳴を上げているのに、眠気が襲ってくる。眠る余裕なんて全くない。しかし、眠気が幸司を包んでいる。分からない。アルコールのせいか。心がSOSを感じているのか。眠気が、幸司の破壊された心より勝っていく。幸司は、静かに、静かに、目を閉じた。
 幸司はぼんやり眠っていた。熟睡でなく、外の声がなんとなく聞こえるような眠りだった。静かな車内だ。誰も声を出さない。仕事の戦場に向かうビジネスマンは、侍のように戦の時を待っているようだった。
 突然、新幹線が急ブレーキを掛けた。幸司はイスから転げ落ちた。車内アナウンスが聞こえる。
「お客様の中で、お医者様はおられませんでしょうか?」
急病人が出たようだ。幸司はイスに座り直して、辺りを見た。右斜め後ろに座っている老紳士が、死んだように眠っている。車掌が声を掛けている。
「お客様、大丈夫ですか!」
老紳士のそばには、たくさんの錠剤が転がっている。
「自殺か?」
幸司の脳裏に、突然、その言葉が浮かんだ。
錠剤は睡眠薬か?。睡眠薬の多量摂取で、老紳士は自殺したのか?。幸司は、怖くて仕方なかった。
 幸司は錠剤を拾いに行こうか葛藤した。俺も、あんなに安らかに眠れるのなら、自殺したいという、とてつもなく恐ろしい考えが芽生えたのだ。だが、その瞬間、母の顔が浮かんだ。母は、いつものように、にこやかに笑っている。母の悲しむ顔は見たくない。幸司の恐ろしい自殺願望は、母の笑顔が消し去ってくれた。
 幸司は自殺なんて考えたことがない。自分で自分を断つことは、絶対許されない。どんなことがあろうとも、人間は、強く強く生きていかなければならないのだ。この時、幸司は、自分の心が弱りに弱っていて、完全に壊れていることを自覚した。
 幸司は都会を恨んだ。都会という不条理が自分の心を壊したのだと。そこにしか、怒りを持っていけなかった。都会を恨むことでしか、今の自分を、幸司は肯定できなかったのである。
 次の駅に止まった。そこは岡山だった。ぐったりとした老紳士を運ぶため、救急隊員が乗り込んでくる。老紳士を運ぶには、ある程度の時間が必要だった。幸司は、窓の外を見ていた。プラットホーム越しに、大きなビルやたくさんの人々が見える。都会と一緒じゃないか。幸司がそう思った途端、心に、また得体の知れない怪物が大きく顔を出した。幸司は震えた。新幹線に早く動けと祈った。しかし、老紳士の搬送に手間取り、時間が止まっている。幸司は、どうしようもない大きな焦りが生じた。その焦りが、救急隊員の一人を蹴飛ばし、幸司を外に出した。走る幸司。逃げる幸司。幸司の目に、発車寸前の電車が飛び込んできた。幸司は、訳も分からず、その電車に飛び乗った。
 幸司は、また同じ行動をした。ビールを一気飲みし、空き缶が幸司の足元にどんどん転がっていく。幸司には、そうやって、壊れた心から逃げるしかできなかった。幸司は、少し冷静さを取り戻した。
 その電車は津山行きだった。津山市は、聞いたことはあるが、訪れたことはない。都会か田舎かさえ分からなかったが、幸司は、津山まで逃げようと決心した。
 電車から見る風景は、幸司の壊れた心を癒すかのようだった。山々に河川、雄大な自然が、次々と現れてくる。幸司は、アルコールには全く酔っていなかったが、この雄大な車窓の風景に完全に酔っていた。
 約二時間で、津山駅に着いた。津山に降り立った幸司。壊れた心は、冷静さを大分取り戻していたが、津山も幸司の心の焦りを解消できるところではなかった。ビルは立ち、人々は動き、たくさんの車が流れていた。幸司の心に、得体の知れない怪物が顔を出そうとしている。
 都会じゃないのか?。都会が俺をくるしめているのじゃないのか?。
幸司は葛藤した。津山は田舎ではないが、都会とも言えない。そんな町の雰囲気にさえ、幸司の壊れた心は飲まれている。幸司は、自分の心を都会が壊したと自覚していたが、もしかしたら違うのかも、他の何かが…と疑念に駆られ始めていたのだった。
 幸司は、また逃げ始めた。津山駅から、暗い方へ暗い方へと走り続けた。誰も存在しない、何もない、自分だけの世界に行きたい。
そう考え、とにかく、逃げに逃げた。
 暗くなってきた。太陽も幸司を助けてはくれなかったらしい。幸司は一日中、得体の知れない怪物から逃げ回り、非常に疲れていたが、壊れた心が叫ぶのだ。逃げるんだ、もっと遠くへ逃げるんだ!。幸司は、真っ暗な場所に向かって、真っ暗な場所を求めて、走りに走り続けた。
 幸司は何時間走り続けただろうか?。とうとう幸司の体力の限界が、壊れた心を超え、幸司は倒れこんだ。うつ伏せに倒れた幸司の心がヒリヒリと痛みを訴えた。だが、幸司はもう動けなかった。
 幸司は、倒れたまま顔だけを横に向けた。
一軒の家の前だった。その家の電気は全て消え、真っ暗。おそらく深夜だろうと推測される。外灯が表札を照らしている。「和田」と書かれていた。住所は鏡野町。幸司には聞いたことのない地名だった。
 幸司は、温かい家族の匂いを感じ取っていた。和田さんの家族は、きっと温かい心の素敵な家族なんだ。幸司は、急に、父や母に会いたくなった。今の自分を見て、父や母は、温かいスープをくれて、黙って、俺を抱きしめてくれるだろうなぁ。いや、情けない俺を見て、父は思い切り俺を殴り、母は泣き続けるのかなぁ。幸司の頬を涙が一粒つたった。
 鏡野という地名を見たからか、幸司は、今の自分の姿を鏡で見てみたいと感じた。壊れた心の人間の顔には生気があるのか?。壊れた心って鏡に写らないのだろうか?。今の俺って惨めなんだろうな。幸司の頬を、また一粒の涙がつたった。
 幸司は、ぐるっと身体を回転させ、仰向けになった。満天の星空が幸司に微笑みかけてくれる。幸司は思った。今まで空なんて見ることなかったよなぁ。星がこんなに美しいなんて初めて知ったよ。都会では、星空なんて存在しないし。俺の心も、この星のように、美しく輝かないかなぁ。
 最も明るく輝く星は、月よりも美しく輝いていると幸司は感動した。そして、幸司の心には、今が、これまでの人生の中で一番幸せな時かもという気持ちが。幸司は、星がかすんで見えるほど涙を流し号泣する。幸司は、美しく輝く星に心を盗まれていたのだ。
 幸司は、時が止まって、いつまでも、この幸せが続くことを祈っていた。その時だ。和田さんの家のドアが開いた。三歳くらいの小さな男の子が出てきた。倒れている幸司の傍に来て、
「この水を飲みなさい」
幸司は不思議な感覚に襲われていた。月や星の輝く光しかない真っ暗な場所に、小さな幼児。その幼児が、幼い声で、しっかりとした言葉を話している。
 幸司は、少し恐怖を感じながらも、立ち上がり水を飲んだ。その水の美味しいこと!。こんなに美味しい水は飲んだことがない。
「あなたを助けに来た神です」
小さな男の子は言った。
「神?」
幸司には信じられなかった。神様の存在は信じているほうだったが、こんな幼児が神様だなんて。
「私は、あなたを見守っている神です。あなたを助けるために、和田海斗くんの身体を借りて現れました」
幼児の声質と神様の口調がアンバランスで、普段の幸司であれば、おそらく、目の前の現実を信じられなかっただろう。しかし、心が壊れた今だから、その言葉が信じられ、神様に助けて頂こうと素直に思えた。
「俺はどうなっているんですか?」
幸司は、あまりにも抽象的な質問をした。それだけ、心が、今の自分に対する答えを、一刻も早く欲していたのだろう。
「あなたは、大人になるのが怖いんです」
「大人になるのが怖い?」
幸司は疑問だった。自分では、自分というものが、すっかり大人と思っていたからだ。だから、都会が心を壊したのでは?と疑っていた。だが、それは大間違いだった。
「大人になるには、大人のルールがあるんです。常識や知識、言葉遣いなどです。あなたは、それらはできていますが、精神的な面で子供なのです。精神が、大人になるなと言います。でも、あなたは大人になろうとしています。その狂ったバランスが、あなたを怯えさせてしまっているのです」
幸司には、精神が子供ということが、よく分からなかった。社会人にもなったし、仕事に対する責任感も持っている。どうして、俺は大人ではないのか?。
「例えば、あなたの前に花瓶があるとしましょう。その花瓶をどうしてもいいですよと言われました。あなたなら、どうしますか?」
「割ります」
幸司は即答した。
「そこが、あなたの精神的な子供の部分なのです。大人の社会とは、花瓶を割らないルールがあるんですよ」
「どういうことですか?」
幸司にはさっぱり見当もつかなかった。
「どうしてもいいと言われ、破壊や壊滅などの感情を描くということが、子供なんです。大人は、破壊や壊滅の精神を持っていないのです。大人は、自分や家族を守れる存在ですから。あなたは、身体的に周りを守れる大人ですが、精神的には、周りを破壊し壊滅する子供だということです」
破壊?。壊滅?。
「俺は、大人になりたくないって思ったことはないです。でも、破壊させる勇気や壊滅させる度胸は持っておくべきではないでしょうか?」
「そこが子供なのです。子供のように、夢を自由に語れる人間ならば、自分の考えを破壊したり、壊滅させたりしてもいいのです。ですが、大人は、自分の考えに責任を持って、周りの人々を守らなければなりません。その時に、破壊や壊滅の感情が出ると、世界は精神の戦争だらけになってしまいます。大人の感情に破壊や壊滅は不必要なのです」
「破壊や壊滅の感情は、個性ではないのでしょうか?」
「あなたは、個性と言って、いつも逃げますね。大人になりたいのであれば、個性を伸ばすのではなく、協調性を磨きなさい。それに破壊や壊滅が個性になるならば、世界は、怯えて暮らす人間ばかりになってしまいます」
 幸司は、しっかりと分からないまでも、神様の言うニュアンスに納得していた。身体と精神のアンバランスが、得体の知れない怪物の正体。大人になれない子供の精神が、今回の幸司の奇妙な行動を起こさせたらしい。幸司の幼稚な弱弱しい心。個性と言い、自分を正当化していた心。幸司には思い当たることがたくさんあったのだった。
「でも、破壊や壊滅の心を持った大人は、たくさんいると思いますが?」
「そのような人間を大人と言うのはどうかと思いますが…。確かに、あなたの言う通り、身体的には大人でも、精神的には子供の人間はたくさんいます。だから、世の中から、争いや信じられない程の惨事がなくならないのです。破壊や壊滅の心は、自分だけでなく、他人にも害を及ぼしますから。ただ、私は、あなたを助けに来たのです。あなたは、精神的にも大人になれる存在だから。そして、本物の大人になったあなたに、世界を救ってほしいのです」
「俺みたいな小さな人間が世界を救う?」
「小さな人間かどうかは分かりません。ですが、本物の大人になったあなたが、そして、
そのような本物の大人たちが増えれば増えるほど、世界は救われるのです。身体的にも精神的にも大人である人間が増えれば、破壊や壊滅が少なくなり、世界は少しずつ平和に近づきます。これからは、あなた次第です。今のまま、花瓶を割る子供でいるのか?、花瓶を守る大人になるのか?、よく考えなさい」
すると、小さな幼児は、家に入っていった。神様が、空へお帰りになられたのだろう。
 幸司は、全てを把握したわけではなかったが、神様が言われたニュアンスは理解した。幸司は、今まで、自分が良ければ、他の人なんてどうでも良かった。自分が成長すれば、飛躍できれば、他の人を簡単に踏み台にしてきた。自分だけでなく、他の人の気持ちも考える。これこそが、花瓶を守る大人ではないだろうか?。幸司の心は、成長しつつあったのだ。
 幸司は、空を見上げた。非常に美しい星空が広がっている。だが、非常に明るく輝く星と、ぼんやりと輝く星があることに、幸司は気付いた。空にある無数の星を、世界に住む人間としたら、明るく輝く星は身体的にも精神的にも大人。ぼんやりと輝く星は子供、あるいは、精神的に子供な大人。俺は、非常に明るく輝く星になりたい!と幸司は思った。
 この世の中、見えないものを考えると、きりがないくらい答えがあり、そして、その正解は見つからない。幸司は、見えない精神について、難しいことではあったが、神様に、有難い言葉を頂いた。見えなかった精神、つまり、自分という存在が、幸司にはなんとなく見えてきたように思えた。
 幸司は、以前、読んだ新聞記事を思い出していた。それは、心の病の患者が過去最高になり、今もまだ増え続けているというもの。幸司は、心の病になったことがない。いや、今日、心の病になったのかも知れないが。精神的に大人になれない大人が増えてきて、心の病が増えてきているとしたら、世界は、破滅や壊滅への道を辿っている。幸司は、そのことを考えるだけで、震えがくるほど怖くなった。
 幸司は、今、非常に静かな心で安定していた。今だったら、都会も怖くない。大人になることに怯えることもない。だが、自分のように苦しんでいる、精神的子供の大人が、たくさん存在する世界にだけは恐怖を覚えていた。
 自分は小さな人間。だから、自分ができることを、しっかりとやっていこう。そして、花瓶を守る精神で、他の人のことを大切に考えていこう。俺は、精神的にも大人になり、本物の大人として、世界を見守っていこう。
幸司が、そう決心して、空を見上げると、流れ星がスーっと流れた。幸司に対して、神様が、それでいいんだと、オーケーサインを出してくれたのかも知れない。
 翌日、幸司は、大都会東京に戻った。自分だけでなく、会社のため、同僚のため、上司のためという、他の人を思いやる気持ちが芽生えていることに、幸司は気付かない。しかし、幸司は、他の人を笑顔にする行動をしなければならないと肝に銘じていた。
 都会に、ジャパニーズドリームがあるかは分からない。だが、若者の多数が、都会を目指す。都会には、魅力的なことが無数に溢れているのは事実である。成功する若者、失敗して故郷に帰る若者、様々であろう。
 だが、忘れてはならないのは、都会に浸りすぎて、花瓶を割る人生に没頭してはいけないということだ。花瓶を割る人間は、必ず、破壊・壊滅行動に出る。そして、都会をダメにする。苦しい時、辛い時、空を見上げてほしい。できれば、幸司が見た鏡野の空を。そこは神秘的で、神様に出会える場所。そして自分を見つめ直せる場所。自分を見つめ直せたら、人間は、花瓶を割らない、花瓶を守れる人間になれるのではないだろうか?。
 都会にいようが、田舎にいようが、本物の大人に、誰にでもなれる。本物の大人になってから見る都会は、きっと、非常にやさしいものだと思う。幸司もそう感じているだろうから。
 幸司は、本物の大人になって、今日も元気に、自分ができることを、精一杯、しているよ!。

               〈終わり〉

 

精神障害者の方が書いた児童向け小説

 投稿者:管理人  投稿日:2013年 1月11日(金)15時19分27秒
返信・引用
  精神障害者の方が一生懸命書いた児童向け小説です。
読んで感想を頂けたら幸いです。


「きれいな心」

海ちゃんは元気な男の子。この前、四歳のお誕生日を迎えました。海ちゃんには、二歳の妹がいて、名前を空ちゃんといいます。海ちゃんは、お父さん・お母さん、そして、空ちゃんと四人家族で、楽しい毎日を送っています。
海ちゃんは、保育園に行っています。そして、保育園から帰ったら、家のとなりにあるお寺で遊びます。土を集めて、海ちゃんの基地を作ったり、木にいる虫をつかまえたりします。海ちゃんは、このお寺で遊ぶことが楽しくてたまりません。
 今日は、空ちゃんといっしょに、お寺に来た海ちゃん。仲良く兄妹で遊ぶのかな?。
 少し風があって寒かったので、空ちゃんが鼻水をたらしています。海ちゃんは、ティッシュを取りだし、空ちゃんに渡しました。
「空ちゃん、お鼻を拭いて」
空ちゃんは、海ちゃんからもらったティッシュでお鼻を拭きました。でも、その後がいけません。空ちゃんは、お鼻を拭いたティッシュをポンと捨ててしまいました。
「空ちゃん、ダメ!。ゴミはゴミ箱に入れないと!」
「ごめんなさい」
空ちゃんはティッシュを拾って、ゴミ箱に入れました。海ちゃんは、「よくできたね」と空ちゃんの頭をよしよしします。
「こんにちは」
お寺の人が声を掛けました。
「こんにちは!」
海ちゃんも空ちゃんも、大きく元気な声であいさつしました。
「元気な子たちですね。お名前は?」
「ぼくは海ちゃん。こっちは、妹の空ちゃんだよ」
「海ちゃんも空ちゃんも良い子ですね。心がきれいです。きっと幸せになれますよ」
「どういうこと?」海ちゃんが聞きました。
「海ちゃんも空ちゃんも、大きな声で、元気
良くあいさつができたでしょう。それに、ゴミをゴミ箱にちゃんと捨てましたね。小さいのに素晴らしいです。そういう素晴らしい人は、心がきれいで、幸せになれるんですよ」
「ふ~ん」
海ちゃんも空ちゃんも、よく意味が分かりません。でも、お寺の人にほめられて、二人とも、にっこり笑顔になりました。
 家に帰ると、いいにおいがしてきます。お母さんが夕食を作っています。
「お母さん、このにおいはカレーだね!」
海ちゃんはカレーが大好きです。お母さんのカレーは甘くてとてもおいしいんです。海ちゃんは空ちゃんに言いました。
「空ちゃん、今日はカレーだよ!。空ちゃんも好きだよね!」
「うん!」
二人とも、お母さんのおいしいカレーに大喜びです!。
 お父さんが仕事から帰ってきました。家族みんなで夕食です。お母さんの作ったおいしいカレーをみんなで食べます。とてもおいしいので、みんなにこにこ笑顔。海ちゃんはおかわりまでしました。
 夕食が終わった後、海ちゃんは、お父さんとお母さんに言いました。
「今日ね、お寺の人に、ぼくと空ちゃんは、心がきれいだから幸せになれるって言われたんだ。それってどういうこと?」
「あら、良いことを言われたのねぇ」
お母さんが、うれしそうに言いました。
「海ちゃんと空ちゃんは心がきれいなんだ。お父さんはそう思うよ。心のきれいな人は幸せになれるように、神様がお空の上から見守ってくれているんだよ」
「神様が見守ってくれているの?」
「そうだよ、海ちゃん。心がきれいだと、神様がそれをちゃんと見ていて、そのごほうびとして、神様が幸せをくれるんだよ」
「じゃあ、お父さんとお母さんは幸せ?」
海ちゃんが聞きました。
「お母さんは幸せよ。お父さんがいて、海ちゃんと空ちゃんがいて、家族仲良く暮らしているでしょ!。それだけで、お母さんはとっても幸せよ」
「お父さんも幸せだよ。大好きなお母さんがいる。そして、大好きな海ちゃんと空ちゃんがいる。お父さんは、それだけで、毎日が本当に幸せなんだ」
お父さんもお母さんもにっこり笑顔です。
海ちゃんが聞きました。
「じゃあ、お父さんもお母さんも心がきれいってこと?」
「う~ん、それはむずかしいなぁ」
「お母さんも、自分の心がきれいかは分からないわ」
「でも、幸せなんでしょ?」
海ちゃんが聞きます。
「幸せなのは本当だよ。お母さんも幸せなんだと思う。だって、大好きな人たちと、毎日いっしょに暮らしているんだからね。でも、心がきれいかとなると、むずかしいなぁ」
「でも、今日、お寺の人は、海ちゃんと空ちゃんの心がきれいだから、幸せになれるって言ったよ。お父さんとお母さんは幸せなんでしょ。だったら、お父さんもお母さんも心がきれいなんじゃないかな?」
「海ちゃん、それは、お父さんの言う通り、本当にむずかしいことなの。心はどこにあるのかな?。心がきれいって何色をしてるのかな?。心って目に見えないからむずかしいのよ。お父さんもお母さんも幸せって言ったけど、幸せも目に見えないでしょ。目に見えないことは、本当にむずかしくて分からないことだから。そうだ!。お母さんはこう思うわよ。明日、またお寺に行くでしょ。その時にお寺の人に聞いてみたら?」
「うん、ぼく、そうする!。お寺の人に、よく聞いてみるよ!」
海ちゃんの目はうきうきと輝いています。
 その夜、海ちゃんは夢を見ました。海ちゃんが大人になっている夢です。海ちゃんはスーツを着て、バリバリ仕事をしています。保育園で同じクラスの、大好きなみよこちゃんが、海ちゃんの奥さんになっていました。そして、海ちゃんに子供が三人いました。海ちゃんは、その夢の中で、幸せだなぁと言っています。夢の中の海ちゃんをよく見ると、紫色に光っています。これが心の色なの?。海ちゃんの夢は本当にふしぎですね。
 次の日、海ちゃんは、いそいで保育園から帰ってきて、お寺に行きました。お寺の人を見つけた海ちゃん。
「こんにちは!」
「おや、海ちゃん、こんにちは。今日も大きな声で元気なあいさつができましたね。海ちゃんは本当に心がきれいですね」
「いっぱい聞きたいことがあるんだけど、いい?」
「いいですよ。私が答えられることならば、しっかり答えますよ」
「あのね、心ってどこにあるの?。そして、きれいな心の色って何色なの?」
「おやおや、むずかしいことを聞いてきますね」
お寺の人は、にこにこしながら言いました。
「心は、体のどこにでもあります。心は見えないから、体にないように見えますが、体の全てに心はあります。そして、きれいな心の色は人によって違います。赤色の人もいれば黄色の人もいます。海ちゃんは何色でしょうか?」
海ちゃんは、その時、昨日の夜見た夢を思い出しました。
「ぼくね、昨日の夜、夢を見たの。その時、夢の中のぼくは、体中が紫色に光っていたんだ。ぼくのきれいな心は紫色なのかな?」
お寺の人はにこにこしています。
「おそらく、海ちゃんのきれいな心は紫色なのでしょう。そして、体中が光っていたということは、心が体中にあるということです。海ちゃんの夢の中で、海ちゃんのきれいな心が、体中で紫色に光ったのでしょう」
「ぼくのきれいな心は紫色なのかぁ」
「紫色は神様の色と言われています。海ちゃんのきれいな心が、神様にもほめられる素晴らしいものですから、紫色なのだと、私は思います」
 その時、空ちゃんがてくてくやってきました。
「こんにちは!」
「こんにちは、空ちゃん。今日も大きな声で元気良くあいさつができましたね。空ちゃんも、海ちゃんといっしょで、心がきれいですね」
海ちゃんが、また聞きます。
「今、空ちゃんの心もきれいって言った?」
「ええ、言いました」
「じゃあ、空ちゃんのきれいな心は何色なの?。そして、空ちゃんのきれいな心も体中にあるの?」
「空ちゃんのきれいな心も体中にあります。でも、空ちゃんのきれいな心の色が何色かは分かりません。海ちゃんと同じ紫色かも知れないし、赤色、いや、黄色かも知れません」
「空ちゃんのきれいな心の色が分からないのに、なんで、空ちゃんの心はきれいって分かるの?」
海ちゃんがそう聞くと、お寺の人はにっこり笑いました。そして言いました。
「じゃあ、私から、海ちゃんと空ちゃんに質問してもよろしいですか?」
「うん、いいよ」海ちゃんが言いました。
「お馬さんの話しをします」
「え~、ぼくは、おさるさんが好きなんだよ!」
「空ちゃんもおさるさんがいい!」
「では、おさるさんの話しをしましょう」
「やったー!」二人は大喜びです!。
「おさるさんが山で倒れています。とても苦しそうです」
「大丈夫?。おさるさんは大丈夫なの?」
海ちゃんと空ちゃんは心配でなりません。
「そのおさるさんをよく見てみると、おなかが大きくなっています。どうやら、おさるさんの赤ちゃんが生まれるみたいです」
「赤ちゃん!」空ちゃんが言いました。
「でも、おさるさんは元気がなくて、赤ちゃんを産めそうにありません。海ちゃん、空ちゃん、おさるさんを助けてあげてください」
海ちゃんが大きな声で言います。
「ぼくは、いっしょうけんめい応援するよ。
頑張って!、頑張って!、おさるさん!。元気がモコモコ、力が出るよ!って、赤ちゃんが生まれるまで応援する!」
「空ちゃんは、お母さんにおいしいカレーを作ってもらって、おさるさんに食べてもらうの。お母さんのカレーを食べて元気になってもらう。そうしたら、おさるさんは赤ちゃんを産めるよ」
お寺の人は、にっこり笑いました。
「海ちゃんと空ちゃんのおかげで、おさるさんは元気になって、赤ちゃんを産むことができました!」
「やったー」二人は大喜びです!。
「赤ちゃんは元気?」
空ちゃんが聞きました
「おさるさんもおさるさんの赤ちゃんも、とても元気です。さて、ここで、二人に質問します。おさるさんが元気になって、元気な赤ちゃんを産めたのはだれのおかげですか?」
「う~ん」二人は困っています。
お寺の人が、また、にっこり笑いました。
「海ちゃんと空ちゃんのおかげですよ。海ちゃんは大きな声でいっしょうけんめい応援しました。空ちゃんは、お母さんのおいしいカレーを食べさせてあげました。そのおかげでおさるさんは元気になって、赤ちゃんが産めたのです」
「ぼくと空ちゃんのおかげ?」
「そうですよ。二人がおさるさんを助けてあげたのです。本当に二人は心がきれいです」
海ちゃんがふしぎそうな顔をしました。
「おさるさんを助けてあげれば心がきれいなの?」
「そうです。だから、海ちゃんも空ちゃんも心がきれいなのです」
「でも、今のうそのお話しでしょ?」
「そうですね。うそのお話しと言われたら、そうかも知れません。でも、そのうそのお話しでも、海ちゃんと空ちゃんはいっしょうけんめいおさるさんを助けました。そういう心をきれいな心というのです」
「空ちゃんは、お母さんのお皿洗いを手伝ってるよ」空ちゃんが言いました。
「やっぱり、空ちゃんは心がきれいです。たくさんの人や動物を助けてあげる気持ち。この気持ちを持っている人は心がきれいなのですよ」
「助けてあげることが、きれいな心?」
海ちゃんが聞きました。
「そうです。助けてあげる気持ちがきれいな心です。きれいな心ではない人は、今のおさるさんの話しでも、おさるさんを助けませんよね。うその話しでも、いっしょうけんめいおさるさんを助けてあげた海ちゃんと空ちゃんは心がきれいなのですよ」
お寺の人は、にっこり笑顔です。
「海ちゃんと空ちゃんに良い言葉をお教えしましょう」
「良い言葉?」
「思いやり。思いやりという言葉は、自分のためでなく、人のためにいっしょうけんめい助けてあげるという気持ちです。海ちゃんと空ちゃんは、その思いやりを持っています。思いやりは、きれいな心の人しかもっていません」
「思いやりかぁ」
海ちゃんは、なにか分かったようで、にこにこしています。
「お父さんとお母さんに教えてあげる!。ありがとう!」
「ありがとう!」
空ちゃんも大きな声で元気良くあいさつしました。
二人は、手をつないで、走って家へ帰って行きます。お寺の人は、にこにこ笑いながら、海ちゃんと空ちゃんの背中を見ていました。
 家に帰って、お母さんのおいしい夕食をすませると、海ちゃんは、お父さんとお母さんにおさるさんの話しをしました。
「お父さんは、おさるさんを家に連れて帰って温かい毛布でくるんであげる。そして、赤ちゃんが生まれるまで応援するぞ」
「お母さんは、おいしい料理をたくさん作ってあげて、おさるさんにいっぱい食べてもらうわ。おいしい料理をたくさん食べたら、おさるさんも元気になるでしょ!」
海ちゃんはとってもうれしそうでした。
「お父さんもお母さんもきれいな心だよ!。
だって、思いやりがあるから!」
お母さんはびっくりしました。
「海ちゃん、思いやりなんて言葉をよく知ってるわね。すごいじゃないの」
「今日、お寺の人に教えてもらったんだよ。思いやりのある人は心がきれいだって!。ぼくも空ちゃんも思いやりがあるから、心がきれいなんだよって言われたの!」
海ちゃんは、得意そうな顔で話しました。
 お母さんが空ちゃんを呼びました。
「海ちゃん、空ちゃん、そこに座って」
「は~い」二人は座りました。
お母さんはゆっくり話し始めました。
「お母さんは、海ちゃんと空ちゃんを、おさるさんと同じくらい苦しい思いをして産んだの。お母さんは、ごはんをいっぱい食べて、元気に海ちゃんと空ちゃんを産みたかったのよ。でも、少し、元気がなくて。その時に、お父さんがいっしょうけんめい応援してくれたの。お母さん、頑張って!って。そして、海ちゃんと空ちゃんは元気に生まれたの。だから、お父さんは、心がきれいなのよね。お父さんにおれいを言いましょう」
「ありがとう」
お母さん、海ちゃん、そして、空ちゃんは、大きな声でおれいを言いました。
 すると、お父さんが言いました。
「海ちゃん、空ちゃん、お父さんはお仕事に行ってるだろ。だから、海ちゃんや空ちゃんが赤ちゃんの時は、お母さんがいっしょうけんめい二人のことをしてくれたんだよ。お母さんも心がきれいだよね。海ちゃん、空ちゃん、お母さんにもおれいを言おう!」
「ありがとう」
お父さん、海ちゃん、そして、空ちゃんは、大きな声でおれいを言いました。お母さんの目には涙がうっすら浮かんでいました。
海ちゃんがにこっと笑いました。
「これで、みんなが、心がきれいということになったね。ぼくたちは、家族全員、幸せになれるんだね!。ぼくはうれしいな!」
「空ちゃんもうれしい!」
空ちゃんはそう言って、お母さんに抱っこしてもらいました。
 海ちゃんは、小さいながらも、幸せな家族の中にいて、幸せという目に見えないものが少し分かったようですね。
 その夜、海ちゃんは、どうしても見たいテレビがありました。ですが、海ちゃんの寝る時間は過ぎてます。海ちゃんはお母さんに聞きました。
「テレビ見てもいい?」
「海ちゃん、寝る時間でしょ。テレビはだめよ」
海ちゃんは、お父さんにも聞きました。
「お父さん、テレビ見たい!」
「海ちゃん、寝る時間だろ。海ちゃんの寝る時間は八時って約束。約束を守らなかったらせっかくのきれいな心が、きたない心になって、幸せがなくなっちゃうぞ」
「きれいな心がなくなっちゃうの?。幸せが飛んでいっちゃうの?」
「そうだぞ。思いやりも大切だけど、お父さんやお母さん、保育園の先生の言うことを聞かないと、きれいな心がきたなくなって、幸せがなくなっちゃうんだぞ」
「本当?」
「あぁ、本当だ。明日、お寺の人に聞いてごらん」
海ちゃんは、きれいな心をなくしたくないと強く思い、すぐにふとんに入りました。
 次の日、お寺で、海ちゃんは、また、お寺の人に質問しています。
「きれいな心はなくなったりするの?」
お寺の人は真剣な顔をしました。
「はい。そうです。きれいな心は、なくなることがあります」
「きれいな心がなくなったら、どうなっちゃうの?」
「幸せが飛んで行って、なくなってしまいます」
「昨日ね、ぼくは、お父さん・お母さんと約束した寝る時間を守らず、テレビを見ようとしたんだ。でも、お父さんに、約束を守らなかったら、きれいな心がきたなくなって、幸せがなくなると言われた。だから、ぼくはすぐに寝たよ」
「お父さんの言うことは正しいです。いくらきれいな心を持っていても、約束を守らない悪い人は心がきたなくなって、幸せが逃げていってしまいます」
「ぼくのきれいな心は大丈夫?」
お寺の人はにっこりと笑いました。
「大丈夫です。テレビを見たいと思ったのでょうけど、ちゃんと寝る時間を守って寝たのですよね。それならば、海ちゃんの心はきれいなままです」
海ちゃんは、ほっとして、はぁと息をはきました。
「きれいな心がきたなくなるって本当?」
「本当ですよ。いくらきれいな心を持っていても、どんどんきたなくなっていくし、また逆に、どんなに心がきたなくても、どんどんきれいになることもあるのです」
「それはどんなとき?」
「きれいな心がきたなくなるのは、お父さんが言ったような約束を守らない時や、昨日の話しのような思いやりをなくした時です」
「じゃあ、きたない心がきれいになるのは、どんなとき?」
「守らなかった約束を守るようにした時や、人のために、いっしょうけんめいになった時です」
 海ちゃんはこの前の保育園での出来事を思い出しました。
「この前ね、ぼくがブランコの順番を待っていたら、もも組さんの男の子が、順番を飛ばしてブランコをしたんだ。この男の子は、心がきたなくなってしまったの?」
「そうです。その男の子の心はきたなくなったでしょうね。順番を守ることは、保育園の先生に言われていますよね。先生の言ったことを守れない人は、心がきたなくなり、幸せが飛んでいってしまいます」
「じゃあ、どうしたら、ずっと心がきれいなままでいれる?」
「私は、海ちゃんには、もっともっときれいな心になってほしいと思います。今でも心はきれいですが、どんどん良いことをして、もっともっと心をきれいにしてほしいのです」
「ぼくは、もっともっと心をきれいにして、もっともっと幸せになりたい!。どうすればいいの?」
「お父さん・お母さん、保育園の先生に言われることを、ちゃんと守ってください。そして、良い子になってください」
「分かった!」
海ちゃんは大きな声で言い、お寺の人と強く握手しました。
「それと、海ちゃん」
お寺の人が、海ちゃんに、もう一言言いました。
「ブランコの順番を守らなかった男の子に、順番を守りましょうと注意しましたか?」
「その男の子、体が大きくて、強いんだよ。だから、注意できなかった」
「海ちゃん、そんな男の子にも、しっかり、順番を守りなさいと注意できれば、きれいな心はもっともっときれいになります。これからは、約束を守らない子や、悪い子には注意してください」
「分かった!」
 海ちゃんは、一回り、強くなって、大人になったようです。おそらく、また心がきれいになり、新しい幸せをつかんだのでしょう。
 海ちゃんは、それから、約束をしっかり守るようになりました。テレビを見る時間・寝る時間を、ちゃんと守りました。また、お父さんやお母さんの言うことをしっかり聞き、お手伝いも頑張りました。そして、空ちゃんを大切な大切な妹としてやさしくしました。保育園では、悪い子を注意し、先生の言うことを守りましょうと、みんなに呼び掛けました。海ちゃんの心はどんどんきれいになっています。その証拠に、お父さんとお母さんの笑顔が増え、空ちゃんが泣かなくなり、家の中は、幸せがたくさんたくさんでした。お父さんは部長さんになり、お母さんは、料理コンテストで優勝しました。海ちゃんが良いことをして、良い子になればなるほど、家の中が明るくなり、素敵になっていきました。
 きっと、海ちゃんの心がどんどんきれいになって、家の中に幸せを連れてきているのでしょうね。
 海ちゃんが一番うれしかったことは、お父さん、お母さん、空ちゃんの笑顔が増えたことです。海ちゃんが良い子になればなるほどみんなの笑顔が増えていきました。海ちゃんは、みんなの笑顔を見ることが大好きになりました。そして、小さいながらも、幸せとはこういうことを言うんだと分かったのです。
 一か月が経ちました。海ちゃんは良い子にしていて、心はどんどんきれいになっています。海ちゃんの心がどんどんきれいになるから、良い報告が届きました。
「海ちゃん、空ちゃん、今ね、電話があってね、こうちゃんとよっちゃんが遊びに来るって!」
お母さんから聞いて、海ちゃんも空ちゃんも大喜び!。海ちゃんにとって、こうちゃんとよっちゃんは、大人の大きなお友達です!。海ちゃんは、何をして遊ぼうか?と、もう考え始めました。
空ちゃんが聞きました。
「こうちゃんとよっちゃんはいつ遊びに来るの?」
「あと三回寝たら、遊びにくるよ」
「楽しみだね!、空ちゃん」と海ちゃん。
「うん」と、空ちゃんは大きな笑顔です。
 三回寝て、こうちゃんとよっちゃんが、遊びにきました。海ちゃんも空ちゃんも走って抱きつきに行きます!。
 その時、こうちゃんが言いました。
「海ちゃん、心がどんどんきれいになってるんじゃないか?」
「えっ?。こうちゃん、心がきれいなことが分かるの?」
海ちゃんは驚いています。
「俺だけじゃないよ。よっちゃんも、海ちゃんのきれいな心が美しく光っているって分かってるよ!」
「こうちゃんもよっちゃんも、お寺の人に聞いたの?」
「俺たちは、お寺の人に聞いてないよ。海ちゃんの顔を見たら分かるんだよ。心がきれいか、きたないかがね」
「どうして?、どうして分かるの?」
海ちゃんは、ふしぎでなりません。
こうちゃんがテレビをつけました。ニュースをしています。ニュースでは、どろぼうが捕まったことをアナウンサーさんが言っていました。どろぼうの写真がテレビに映っていました。
「海ちゃん、テレビに映っている人の顔、どう見える?」
こうちゃんが聞きました。
「怖そうな顔だね。悪いことをしてそうだ」
「海ちゃん、その通りだよ。この人はどろぼう。どろぼうは悪いことだよね。悪いことをした人は怖い顔になるんだよ。そして、悪いことをしたから、心がきたなくなって、顔が白っぽいでしょ?」
「本当だね」
海ちゃんは、怖がりながら言いました。
「心のきたない人は、まず怖い顔になるんだよ。怖い顔になったら、笑顔がなくなるでしょ。だから、赤いほっぺがなくなって、白っぽい顔になるんだよ」
「じゃあ、海ちゃんは赤いほっぺ?」
こうちゃんは、にっこり笑いました。
「海ちゃんは赤いほっぺだよ!。心のきれいな人はにっこり笑顔ばかりだから、赤いほっぺで、顔がきれいな赤色になるんだ。海ちゃんの顔がきれいな赤色だったから、また、どんどん心がきれいになっていると、俺もよっちゃんも分かったんだよ」
「海ちゃんは、きれいな赤色の顔をしてるわよ!。わたしは、海ちゃんのそんな素敵な顔が見られて幸せよ!」
よっちゃんが、うれしそうに言いました。
 こうちゃんとよっちゃんは、海ちゃんと空ちゃんにプレゼントをくれました。海ちゃんには電車のおもちゃ、そらちゃんにはお人形さんです。二人はプレゼントに大喜び!。
「ありがとう!」
海ちゃんと空ちゃんが大きな声で、元気良くおれいを言いました。
その時、よっちゃんが、
「やっぱり、海ちゃんと空ちゃんは心がきれいね」と言いました。
「なんで?」海ちゃんが聞きました。
よっちゃんは、にこっと笑いました。
「海ちゃんも空ちゃんもプレゼントをもらったら、ちゃんとありがとうっておれいが言えたでしょう。そんなあいさつがしっかりできる人は心がきれいなのよ!」
「あいさつができると心がきれいなの?」
「そうよ、海ちゃん。朝起きたらおはよう。昼はこんにちは。寝るときはおやすみ。そういう当たり前のあいさつができるって本当に素敵なことなの!。今頃は、あいさつのできない大人も多いからね。海ちゃんと空ちゃんはきちんとあいさつができるから、わたしはね、二人の心はきれいだなぁって、前から思っていたのよ」
よっちゃんは、とても気持ち良さそうです。あいさつをしてもらうって、本当に心が気持ち良くなりますものね。
「こんなに心がきれいな子供が二人もいて、本当に幸せね!」
よっちゃんがお母さんに言いました。
お母さんは、にっこり笑顔で、海ちゃんと空ちゃんをやさしく見ています。
 こうちゃんとよっちゃんは、こんな幸せな家族が見れて、うれしかったのでしょうね。そして、うらやましかったのかも知れませんね。
 海ちゃんと空ちゃんは、こうちゃんと電車のおもちゃで遊びました。でも、少し、海ちゃんの様子がおかしいかな。いつもは、空ちゃんを押しのけてでも、こうちゃんと遊びたがるのに、今日の海ちゃんは、しずかに、空ちゃんとこうちゃんが遊ぶのを見ています。
「海ちゃんもいっしょに遊ぼうよ!」
こうちゃんが誘いました。でも、海ちゃんは
「空ちゃんと遊んであげて」
と、さみしそうに言うだけです。
こうちゃんは、海ちゃんを抱っこして、お外に出ました。お外は、もう真っ暗で、きれいな星が輝いています。
「海ちゃん、なんで俺と遊んでくれないのかな?」
「だって、空ちゃんがいるから」
「いっしょに遊んだらいいじゃん!」
「ぼくはお兄ちゃんでしょ。だから、空ちゃんが楽しく遊べるようにしてあげないといけないんだ」
「でも、今日の海ちゃんは、元気がないよ」
「だって、こうちゃんと遊びたいんだもん。でも、きれいな心になるには、お兄ちゃんのぼくはがまんして、妹の空ちゃんに楽しんでもらわないといけないんだよ」
海ちゃんは、がまんができなくなり、とうとう泣きだしてしまいました。
こうちゃんは、海ちゃんの頭をなでなでしながら、こう言いました。
「海ちゃん、お空を見てごらん。きれいな星がいっぱい輝いているよ」
海ちゃんは、お空を見上げました。
「海ちゃん、お空の星は心がきれいだと思うかな?」
「光っているから、きっときれいな心だと思う」
「俺も海ちゃんが言うとおり、そう思うな。だけどさ、すごく明るく光っている星とぼんやり光っている星があるよね」
「うん」
「そのちがいはなんだろうね?」
「すごく明るく光っている星は、心がすごくきれいなんだよ。ぼんやり光っている星は、心がきたないのかなぁ」
海ちゃんは、星を見つめながら言いました。
「俺はそう思わないな。光っているということは、どの星も心がきれいだと思わない?」
「う~ん、こうちゃんの言うとおりかも知れない。でも、だったらどうして、明るさがちがうのかなぁ?」
こうちゃんは、にっこり笑って、海ちゃんの顔を見ました。
「俺はこう考えるよ。すごく明るく光っている星は大人の星。ぼんやり光っている星は子どもの星じゃないかなぁ」
「大人の星と子どもの星?」
「そうだよ。人間にも、大人と子どもがいるでしょ。そう考えたら、星さんにも、大人と子どもがいるんじゃないかな?」
「そうだね」
「大人の星は、心がすごくきれいだから、すごく明るく光っている。子どもの星は、心がちょっとだけきれいだから、ぼんやり光っている」
「えっ?。そうなの?」
「そうじゃないのかなぁ」
こうちゃんは、そう言うと、にっこり笑顔になりました。
こうちゃんは、海ちゃんに言います。
「海ちゃんは、大人の星になろうとしてないかな?」
「ぼくは星じゃなくて人間だよ」
「そうだね。でも、海ちゃんは、大人の星のすごいきれいな心になろうとして、無理をしてないのかな?って、俺は思うんだ」
「どういうこと?」
「海ちゃん、海ちゃんは子どもの星のように少しだけ心がきれいだったらいいんだよ。海ちゃんは子どもだからね。子どもの海ちゃんが大人の星のように、すごいきれいな心になろうとしたら、子どもの海ちゃんの心はカゼを引いてしまうよ」
「心もカゼを引くの?」
「カゼを引くよ。子どもの海ちゃんが背伸びして、大人のすごくきれいな心をなろうとしたら、心が疲れちゃって、カゼを引いちゃうんだよ。熱も出るし、せきも出るよ」
「カゼはしんどいからイヤ!」
海ちゃんは、カゼでしんどくて、何日もふとんの中にいたことを思い出しました。
「海ちゃん、子どもの星のように、少しだけ心がきれいな人になってみたら?」
「どうすればいいの?」
「お手伝いをしたり、約束を守ったり、空ちゃんと遊んであげたりするのは、そうすればいいよ。でも、どうしても見たいテレビがあったら見ればいいし、空ちゃんよりも遊びたいと思ったら遊んだらいいんだよ」
「でも・・・」
「海ちゃん、でも・・・、なに?」
「そうしたら、心がきたなくならない?」
こうちゃんはにっこり笑いました。
「海ちゃん、海ちゃんの心は、今でもすごくきれいなんだよ!。少しぐらい心がきたなくなっても大丈夫!。きっと子どもの星も少しは心がきたないと思うよ!。少し心がきたなくなったら、またお手伝いや、約束を守ったりして、どんどん心をきれいにしたらいいんだよ!。海ちゃん、子どもらしいきれいな心を大切にしようよ!」
「子どもらしいきれいな心?」
「そう!。カゼを引かないように、子どもらしいきれいな心を手に入れよう!」
「うん!。分かった!」
海ちゃんの笑顔が子どもらしい、本当にかわいい笑顔になりました!。
 海ちゃんは、本当に良い子です。でも、時々わがままを言って、みんなを困らせます。
だけど、そんな海ちゃんを、みんな、大好きです。だって、海ちゃんは、子どもらしいきれいな心を持っているのですから。
 今日も、海ちゃんは、子どもらしいかわいい笑顔をふりまいて、みんなの人気者になっています!。
 海ちゃん、いつまでも、子どもらしい良い子でね!。

               〈終わり〉
 

不登校問題

 投稿者:管理人  投稿日:2012年12月 8日(土)00時54分1秒
返信・引用
  最近、セッションをしていますと、不登校の相談が非常に増えてきています。不登校児に催眠療法や心理カウンセリングで治してほしいという親御さんが多いのですが、不登校児は心を閉ざしているケースが多く、非常に難しいのです。
そこで、私は、国立の岡山大学の大学院を出ていますから、不登校児対応の塾を開講しようと思っております。
いじめられている小学生、いじめっこのいない難関中学に行って、見返してやらないか!
いじめられている中学生、学校なんて行かなくても、難関高校に合格して、見返してうあろうぜ!!!岡山市でいじめられているなら、倉敷市の青陵や倉敷南高校へ行こう!倉敷市でいじめられているなら、岡山市の朝日高校へ行こう!
いじめられている高校生、県外の国立大学に行って見返してやろうぜ!!!
塾はいらないなんて言っていましたが、不登校児の塾は必要と感じました!!!なぜなら、学校が何もしないからです!!!
不登校児を抱えてお困りの親御様、下記のメールアドレスへご連絡ください!!!
koujisann9011@docomo.ne.jp
よろしくお願い申し上げます。。。
 

元塾講師の方の相談が増えています。

 投稿者:管理人  投稿日:2012年 5月30日(水)00時38分33秒
返信・引用
  少しの間、更新できませんでした。すみません。
一応、岡山市でのセッションルームも完成し、今は、心の病の方中心にセッションを行っています。

さて、最近、4人続けて、元塾講師の方が、精神を壊し、私のところへ来られました。

一人目は、KLCセミナーに勤めていた方でした。
アルバイトとして必死で働いていたのにも関わらず、結局は正社員にしてもらえず、このままアルバイトのままで一生働かないか?と言われたそうです。そのことに怒りを覚え、頭にきて、二日眠れなかったそうです。それから体調がおかしくなり、今は、不眠を訴えています。病院で処方された睡眠導入剤も効かず、大変苦労されています。セッションルームでは、リラックスできる暗示とマッサージで施術しております。完治には少しかかりそうです。

二人目は、能開センターに勤務されていた方です。
非常勤講師として採用されたのですが、それは、春季講習で教える人間が足りなかったもの補充で、教師を一時的に欲しかっただけだけだったそうです。ですから、春期講習が終わると、有無を言わせず、クビにされたそうです。この方も、その怒りから、躁状態になっていたのですが、催眠療法にて、今は完治し、個人的に塾を開業しております。

三人目はナビ個別指導学園に勤務されていた方。
ナビ個別指導学園は採用されると、まず、家を一軒ずつ回って、生徒を勧誘する、いわゆる、営業からスタートするそうです。その方は、大学を出てなかったそうですが、教師と偽り、生徒勧誘を続けたそうです。ところが、ある時、小学5年生がする「仮分数・真分数」が分からずに、ナビ個別指導学園の教師は、「仮分数・真分数」も分からず勧誘に来たと噂が広がりクビになったとのこと。この方は、自分の勉強不足を反省しておりましたが、違う塾に通っている生徒を盗み取る営業方法に疑問を抱いていたそうです。結局、鬱に陥ってしまい、今は、リラックスと暗示を軸にセッションしています。少しかかりそうですね。

4人目は鷗州塾勤務の方。
鷗州塾では、生徒の悪口を平気で講師が言うらしく、それに調子に乗った生徒が、頭の悪い子をいじめているらしいです。その方が涙を流して訴えるのは、あきもとという女子生徒のグループが、なんばという少し出来の良くない生徒をいじめている。それは、講師が、なんばのことを猿扱いするからだ。これを責任者に報告したが、責任者は、なんばはいじめられキャラということで笑った。こう、この方は強く訴えます。この方は、このことが原因で、人間不信になり、いまや、不眠とうつ病です。かなりひどいので、私のセッション・ルームには、入院先の病院から通っています。この方は、下手をすると、一生、ベッドの上かも知れないので、私はあらゆる手段で、セッションしています。かなり時間はかかると思います。

塾も子供のためと大義名分を言い放ちますが、結局は、企業です。言ってみたら、一番汚い企業が塾なのではないでしょうか。

私は、この資格の時代に、塾はいらないと思うのですが、いかがでしょうか?
 

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